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プロジェクトマネジメント研修:課題用ストーリーテリング資料


 

ストーリー1:プロジェクト計画書

あなたはCRMシステム導入のプロジェクトマネジャーにアサインされている。

担当役員からプロジェクトアサイン時に説明を受けた内容は以下の通り。
・プロジェクトの背景は、営業要員の減少・はたらき方改革による稼働削減に伴い、人力に頼った販売拡大が限界を迎えていること。
・プロジェクトの目的は、1顧客あたりにかかる営業稼働を20%減少させること。
・1月から開始して8月末までにシステムリリースすること。
・システムはHubspotにしたいと役員の意向があること。

1月
あなたは早速Hubspotを契約しシステムを学び始めた。Hubspotの担当者からは8か月もあれば十分に導入が出来るだろうと言われた。あなたはどんなシステムで何ができるのか、一通り理解することが出来た。プロジェクトは既に始まっている。一日も早く導入先部門である営業部門に説明を行わなければならない。
あなたは本来この時点で作成すべきだったプロジェクト計画書を作成しなかった。
プロジェクト計画についてA部長、B課長に説明・合意をしなかったことが、この後思わぬ事態へと発展してしまう。

営業部門への説明のための会議が設けられた。出席者は営業部門のA部長、B課長、C担当者。Hubspotの説明資料や実際の画面を見せながらこのシステムで出来ることを一通り説明した。A部長とC担当者は終始黙っていたが、B課長が色々と質問をしてくれて「これで仕事が楽になる」と好感触を得られた。

この後、数回の会議を経て要件定義を行っていく事になる。

5月
3月末までに要件定義が一通り終わり、仕様が固まった。あなた自身が作成したプロジェクト計画に対して予定通り進捗していることに満足していた。ここまでの要件定義については、現場の納得も得られたしあなた自身もその品質に満足していた。
開発期間は4~5月の2か月間。Saasは開発期間が短いと聞いていたが本当に短いことに驚いていた。
GWが明けた頃、A部長との会議が設定された。
A部長は「売上目標達成が大事。営業の受注率を高めたい。対応案件のうち受注見込みが高い案件と低い案件を見極めて、高い案件に営業の時間を集中させたい。営業中の案件の優先順位をつけられるようにしてほしい。」とあなたに依頼した。
あなたは「A部長、恐れ入りますがご依頼にお応えすることが出来ません。既に仕様は確定しており、開発が始まっている為です。」と回答した。
A部長は「それはそちらの都合。色々な機能を簡単に追加できるのがSaasの特徴と聞いてこの取り組みに了承した。売上目標の達成は大事だから、対応するように。」とあなたに指示を出した。
あなたは部長の指示を断ることが出来ず、引き受けざるを得なかった。

6月
追加で求められた営業案件の優先順位付けは、どうやらかなり複雑なロジックを伴うらしく、機能実装には追加で4か月の時間を要することが明らかとなった。

その後・・・
担当役員はA部長との折衝に失敗しリリースの遅延を招いたことについてあなたを叱責した。
あなたは担当役員から厳しい評価を受ける事となり、失意の中で年末のシステムリリースを迎えた。